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切って切って切って穴開けてとにかく切って、の作業三昧。そのBGMに、撮りためて大事にとってあるアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第三部)を流しっぱなしにしている。

観るのは久しぶりだけども、効果音やらセリフやらシーンやら、体の方が覚えていて面白い。私はテレビの画面が点いているとそっちに意識を取られて何も手につかなくなってしまうタイプなのだけど、この作品だけは、音を聞いているだけで脳内再生ができて、楽しいのと作業とが両立してありがたい。

いろんな描写が「昭和やなあ」とそのあたりも面白いのだけど、ずっと観ていると、頗る乱暴な表現でアレなのだが「うるせえばばあ(じじい)」「なんだとこのガキ」の関係性が心地よい。直情的で口が悪いのに、不思議に短絡的でない安心感がある。

近年よく耳にする「コンプライアンス」は、清廉潔白を目指してるものなんだけど、短絡的な危うさを感じることがあるんだよなあ。社会や組織を健全に運営する目的で生まれたはずなのに、ともすればコンプライアンスが目くじらを立てそうな口喧嘩の方が健全な感じがするなんて、不思議。