Coincidental Evaluation

ものごとの慣れや上達の過程は、Rのものすごく大きい螺旋階段を登るようなものかなと感じることがある。ヒイコラ言いながら登って、少し楽になって、忘れたころにまた似たような景色を通っているのに気がつく。

ただし前と比べると、視点はわずかに上がっていたり、感じる匂いが違っていたり、足腰が多少は強くなっていたり、状況に似通ったところがある効能で、自分の変化が具体的に感じられることもあって、そうするとちょっと満足する。

そういう螺旋階段の、これは通過テストかな?と感じるような出来事が続いた。べつに正解とか落第とかないけども、同じような状況がまた訪れたとき、自分はそれをどう感じて、どう判断して、どう行動するんだい?と確認されているような。

あのときの経験がいまにつながっているな、と感じられたら、区切りがついたというか、自分にとっては過去の出来事になったんだなと一息つける。そういう光で、目の前の生活をちょっとだけ、進める力が湧いてくる。休んでもいいわけだし。この光はただ恩恵として降り注ぐのではなく、その中にいくばくか自分の手応えも含んでいるから、特別感や安心感があるのであろう。