Focus with pain

「今ここに集中する」というのは自己啓発やスピリチュアルやメンタル関連の文章でよく出てくることだけど(真理だから繰り返しあちこちに出てくるんだろうけど)、いざやろうとするとなかなか難しい。次の段取りを考えたり、さっき送ったメールの文面にクヨクヨしたり、レスポンスがないのはなぜか原因を探したり。

だが、体に痛みがあると、今ここにしか集中できない。他のことを考えたくても頭も心も痛みに占拠されてしまう。(全部の感覚が飛ぶほどの大きな痛みは置いといて)この痛みをどう和らげるか、ということに全身が集中することになる。

私は慣れたやり方に流れるとすぐ「今ここがお留守になる」タイプなので、こんなに身体のことで手こずっているのは、「もうそろそろ性根を入れ替えや」と言われてるってことなのかもな……と思ったり。

いい塩梅で「今ここに集中」できてればこんな痛みを味わわずに済んだのかしら、と思う一方で、切羽詰まらないと行動のパターンを変えるのは難しいよな、多分何かしらしんどい思いをしただろう、という予感もあったり。

重い課題を手放さずに生活のことをやっていかないといけない難しさについて、千葉雅也と國分功一郎が対談本の中で書いていたけど、彼らでさえ大変なんだから、そりゃー私が必死にならずに済むわけがない、と、少しホッとしたりなど。