Soothing voice

20代にしてハスキーな低音で歌う女性歌手の声に聴き入る秋の入り口。

店頭で大量に資材の OPP 袋を買い込んだ日があって、レジ近くでとあるご婦人とタイミングが合いそうになり、お互いちょっと相手を牽制しているな……と感じつつ、先にレジの列に入れた!と内心でガッツポーズをしていたら、逆側から入られて抜かされた格好になったことがあった(レジ待ちの人はおらず先頭争いだったのである)。

おのれ💢と心で青筋を立てていたのだが(お互い様)、レジの店員の人もちょっと憮然としており、こちらをそれとなく気遣うような視線が感じられたので、「デスヨネ」と思えたことでだいぶ慰められた。単純。

しかもその人が、私よりはだいぶ年下に見える女性だったのであるが、想像よりも低音の落ち着いた声で応対してくれたので、さらにささくれが鎮まった。話し方も過不足なく(丁寧すぎず無愛想すぎず)、心地よい声の力ってすごい、と感嘆したのであった。会計を終えて商品とお釣りを受け取るとき、いつも以上に「ありがとうございました」に念を込めた(言い方)

資材も揃って一安心。店を出てから、あのご婦人にゆったり先を譲って、大人の余裕(あちらの方がだいぶ年上だったが)を見せればよかった、と反省するなど。