ミニマリストではないけど、持っている服はそれほど多くないので、普段から何着かをルーティンで使い回している。むしろ、同じ服をどれだけ印象を変えて着られるか考えるのがゲームみたいで面白い。
日本は夏と冬の気候差が激しいから、1年を通して1着を貫くのは難しいけど、いま着ているのがへたったら似たようなのを買い直すだろうなあ……という観点で言えば、夏は黒のボートネックシャツ、冬はチャコールグレーのクルーネックニットかしら。ボトムスは白のデニムがいまの気分。
上に挙げたトップスはいずれもユニクロで、色は違うけど実際に何代か買い継いだ。マイナーチェンジはあるけどずっと作り続けられていること、買いやすい価格と店舗数であること、洗濯を重ねても傷みにくい素材であることがやはりありがたい。
服自体に変哲がないと、合わせるボトムスはもちろん、ネックレスやブローチ、スカーフなんかでわりと印象が変わって楽しい。友人とのお出かけにも打ち合わせにも着ていけるし、使い勝手抜群。個性には欠けるけど。
そうは言いつつ、文具のイベントのとき、必ず一日は着ていくのは THERIACA というブランドの真っ赤なワンピースなのである。極端すぎ。ここぞという舞台ではやっぱり衣装は必要だなと思うのだ。
私は、わりと着ているものにポリシーがないというか、カチッとパンツスーツも好きだし、SOU・SOUも着る。フリルやリボンは自己イメージと合わなさすぎて、体の線に沿う服は好みに合わなさすぎて着ないけど。
友人知人には「会うたび印象が違う」と言われることもあり、それは私にとって悪いことではない。所詮、どんな自分も自分であり、同時に世を忍ぶ仮の姿なのである。振り幅が大きかった方が面白いのではないか。真面目な人は戸惑うだろうが、それもまた一興。