Ants step

駐車場で待っているとき、窓のすぐ横にあるブロック塀を、比較的体格の大きい蟻が何匹か、気ぜわしく歩き回っていた。ブロックが熱すぎて「あちち、あちち」という感じだったのかもしれない(想像するとちょっと笑ってしまう)

熊谷守一は庭先で蟻の様子を観察するうちに、蟻がどういう順番で脚を出しているか見極めたそうだが、ものすごい動体視力である。蟻の動きをつぶさに見て、その能力に驚愕した、というか普通に「うそやん」と思ってしまった。私には目にもとまらぬ早業にしか見えない。熊谷の庭の蟻はもっとスローモーだったのだ、と思いたい。