Food, shelter and clothing

衣食住を直訳するとこうなるようだ。もっとスマートな表現があってもいいのではと思うが、これ以外だといきなり抽象的な意訳しか見つけられず。

何年も逡巡した末(知人はその長さに呆れていた)会社を辞めたあと、私はあまりにスカスカだった自分自身と生活を立て直す必要に迫られた。むしろ、立て直すために辞めたのかもしれない。そのとき、まず最初に着手したのが「食」で、ほどなくして「衣」の波がきた。どちらもまだまだ途上だが、いろいろ考えて試して微調整して、という螺旋状のリズムには乗った気がしている。

いずれ「住」がくるだろうと思っていたが、なかなかその変化は訪れなかった。どう暮らしたいかというイメージをまともに描いたことのない人間に、これはなかなか壮大なテーマである。どこからどう考えていいかわからなかったのだと思う。何を望むことができて、何を勝手に遠慮しているのか、そういうパズルを一つ一つ、ピースを集めるところから始める感じだった。

こんなことを書いているのは、とうとうそのときが来たか、と感じるような変化が訪れつつあるからだ。自分の人生に何が必要で、自分の暮らしに何が必要で、どこを変えられてどこは譲りたくないか、丹念に確認しながら進めるから、とてもしんどい。十分に休憩しながら少しずつ取り組まねばならない。でも、とても楽しい。

その一環で、積もり積もって山となったカラーペン群の収納BOXを作ったのだった。準備と作業は大変だったが、完成したときの達成感の大きさといったら驚きである。この先、住空間を整える意味でも、学ぶところが大きかった。

そんなこんなで整頓熱が上がって自分でも手を焼いている次第。ここで調子に乗って収納グッズなど大量に買い込まないよう気をつけねば。