2001年9月11日の深夜、下宿のテレビで一人、ワールドトレードセンターに旅客機が突入する映像を最初に観たときの感覚が、再び自分の体を襲う日が訪れるとは全く望んでいなかった。
あのときも一人でこらえきれず、当時運営していた自分のサイトに、今と似たようなことを書いたのだった。大学の友人から電話があったか翌日の講義で話をしたか、そのあとのことはあまり覚えていない。私は怯えるばかりで何の行動も取れず、そして今もどうすればいいのかわからない。倍近く年をとったが、何の力も身につけていない。動揺を抱えて持ちこたえる耐性さえない。
人間とは何なのだろう。地球も、人間自身さえも、人間にとってはおもちゃなのか。