作業のおともにアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第3部を流しっぱなしにしていると書いた。歴代鬼太郎アニメの中でも第3部はかなり人気があったらしく、本編は全部で108話もある(週1回の放送で2年続いたわけである)。それが一周してもうすぐ最終話に至りそうなのだが、終わってしまうのが寂しく、作業中でもちょっと再生をためらったりしている。どうした私。
リアルタイムの放映時は、自分の興味が前半でフェードアウトしてしまい、途中からまったく観なくなったので、放送が終わることによる寂しさは味わわずにすんだのである。それがいまになってロス気分をぶり返すことになろうとは。録画だから何回も繰り返し観られるというのに。どうした私。
まあでもこういう寂しさは久しぶりで、なんだかちょっと愛おしくもある。そもそも思い入れがなければこういう気持ちにならないから、寂しくなること自体が貴重でもある。ここ最近の生活に片鱗もなかった感情と再会するのは不思議な気分。寂しさはネガティブでマイナスだという扱いを受けることが多いけれども、いま自分の中に漂うものは悪くないなと感じている。