Jammed Preppy Pen

万年筆の黒インク比較をするために、プラチナ万年筆のプレピーという商品を10本ほど購入して使っている。7本セットと3本セットを1つずつ買って、軸の色が全部違うので区別しやすくて重宝している、のだが。

うち1本のペン先がにっちもさっちもいかなくなってしまった(インクがスムーズに出なくなった)。ペン先に強い力をかけたり、強い力で埃を拭き取ったりするとダメらしい(粗雑がすぎる)。実はペン先をダメにしたプレピーはこれが3本目(多すぎる)。うち1本に至ってはニブ(ペン先の金属部分)がカポッと外れてしまった。ショックすぎてネタにすることも思いつかないまま処分してしまったけど、一度外れると元に戻すのはだいぶ難しそうな構造だった(かしめ直さないといけないっぽいけど、下手にやるとペン先がガタガタになってしまうと思う)。→ 後日、写真を発掘

なにせ価格がお手頃だし、プレピー03(F)で書ける文字は私の好みなのだけど、あんまり長持ちはしないペンかもしれない。いや、丁寧に扱えばもちろん長持ちするはずだけど、ペン先が外れたのは、長く筆記の負荷をかけるうちにかしめた根元が緩んだ可能性もなくはない気がするんだ。アホほど書くには限界がありそう。いや、価格を考えたらどれもぜんぶ贅沢な言い分なのだけど。

かしめたっぽい構造の万年筆は他にもあるけど、手持ちを見る限り、それなりの値段がするものは形状が複雑で、筆記時にかかる力がまともに根元に伝わらないように工夫されているように見える(他の理由もあるかもしれないが)。ものづくりは一筋縄ではいかないのだ……と、沈黙したペンの前で嘆息するのであった。